5-8.VPNを使用する
ネットワークに関する高度な設定の中で、VPNを使用することについて説明します。

はじめに
  基本設定はWindows PCからおこなって下さい。

  基本設定を行うWindows PCはインターネットに接続出来ることを確認して下さい。
  (このGoogleの文字をクリックして、Googleのページが表示されることを確認して下さい。)

  SmartRemが動作していることを確認します。
  下側の緑LEDが点灯している事を確認します。
  上側の赤LEDが点滅している事を確認します。
  確認できない場合は、
即座にACアダプタのプラグを抜きます。
SmartRemに挿入されているプラグ類を全て外します。
再度ACアダプタを挿入します。
正常にLEDが点灯、点滅する場合はSmartRemと各種機器との結線が間違っています。
結線を確認して下さい。
接続を外してACアダプタをつないでもLEDが点灯、点滅しない場合はSmartRemの故障です。お問い合わせ下さい。

1.VPNとは
VPN(Virtual Private Network)とは、VPNとは離れた場所の間を仮想的な専用線でつないで安全なデータ通信を実現する仕組みで、仮想プライベート・ネットワークとも言います。
VPNはその機能を持つルータを使ってPCやスマートフォンを安全に宅内LANに接続します。
一般的なインターネット接続について
宅内LANをルーターを介してプロバイダー経由でインターネットに接続します。
宅内に設置されるルーターは、プロバイダーからグルーバルIPアドレスという値を割り当てられます。
スマートフォンがSmartRemに接続する場合、ルーターが持つグローバルIPアドレスと接続します。
スマートフォンからの接続要求に対し、ルーターにポートフォワーディング設定がある場合その要求は
SmartRemに送られます。
SmartRemは、接続時にユーザーIDとパスワードをチェックし合致すれば接続を許可します。
Webカメラの画像公開も同様な手順となります。
※ ルーターの持つグローバルIPアドレスには世界中の端末(スマートフォン)から接続要求を送ることが出来ます。
※ ユーザーID、パスワードを知らない端末はSmartRemに接続することが出来ません。
※ 標準ポート番号(80)以外の値を設定している場合は、その値を知らないと接続できません。
つまり、通常インターネット接続では、
グローバルIPアドレス、ポート番号、ユーザーID、パスワードを知ることで接続可能となります。
VPN接続について
宅内LANをVPN対応ルーターを介してプロバイダー経由でインターネットに接続します。
VPN対応ルーターは、上記通常インターネット接続をサポートしています。
VPNルーターは、プロバイダーからグルーバルIPアドレスという値を割り当てられます。(通常と同じ)
スマートフォンがSmartRemに接続する場合、最初にVPNルーターが持つグローバルIPアドレスとVPNします。
VPN接続は、スマートフォンとVPNルーター間で暗号化された仮想の配線を張ります。
VPN接続は暗号化されスマーフォンとVPNルーター間で1対1接続を行いますので他の端末が接続することは出来ません。
VPN接続されたスマーフォンは、宅内でWiFi接続されたのと同様になります。
スマーフォンがSmartRemとの接続を終了する場合、VPN接続も切断します。
※ VPNルーターにはポートフォワーディング設定を加えません。よって世界中の端末(スマートフォン)から接続要求を拒否します。
※ VPN接続を利用するにはVPN対応ルーターとスマートフォン側にVPNクライアントソフトウェアが必要です。
※ iPhone、Android、WindowsPC、Macには標準でVPNクライアントソフトウェアが内臓されています。
つまり、VPN接続では、
暗号化された安全なVPN接続を利用することで通常インターネット接続以上の安全性があるといえます。

2.VPNを利用するには
VPN接続を利用するには以下のものが必要です
必須機能 技術名 備考
VPN対応ルーター VPN接続 PPTP WindowsPC, Androidではサポートしていますが、iPhone, Macでサポートしていません。
L2TP, IPSec WindowsPC, Android, iPhone, Macで標準サポートしています。
VPNクライアントソフトウェア   PPTP, L2TP, IPSec WindowsPC, Android, iPhone, Macで標準サポートしています。
※VPN対応ルーターには、YAMAHA社製、Buffalo製等があります。購入前に仕様をご確認下さい。
※フレッツ光等のFTTHサービスを利用している場合、専用のルーターを使用しなければなりません。その場合もVPNルーターを併用することが可能です。
FTTHルーターとの併用について
FTTHルーターにはISPから割り当てられたユーザーID、パスワードは設定しないで下さい。
FTTHルーターでPPPoEパススルーまたはPPPoEブリッジ機能が有効になっている事を確認します。
(通常標準では有効です)
FTTHルーターのLAN接続ポートとVPN対応ルーターのWAN接続ポートをLANケーブルで接続します。
VPN対応ルーターにISPから割り当てられたユーザーID、パスワードを設定します。
※ FTTHルーターにはVPN対応ルーター以外は接続しないで下さい。
※ FTTHルーターにWiFi機能がある場合は、WiFi機能をOFFにして下さい。
※ WiFiを利用する場合は、VPN対応ルーターのWiFiをONにするか、WiFiアクセスポイントをVPN対応ルーターのLAN接続につないで下さい。

3.VPNの設定方法
VPNを使用する場合の設定について
VPNルーターでインターネット接続が可能にします。
VPNルーターにVPN接続を登録します。(ユーザー名とパスワードを登録します)
VPNルーターにはポートフォワーディングの設定を追加しません。
接続するWindowsPC, Mac, iPhone, AndroidにVPN接続の設定を追加します。
接続先 ダイナミックDNS設定のホスト名を設定します。 例: sr0050c2960***.smartrem.jp
VPNの種類 使用するVPNセキュリティのタイプを選択します。 例:L2TP/IPSec
接続名称 接続先をわかりやすい名前で識別します。  例:home
ユーザー名 ルーターに登録したユーザー名 例:smartrem
パスワード ルーターに登録したパスワード 例:12Czx99R
※ ルーターのマニュアル、Windows,Mac,iPhone,Androidの各VPN設定を参照のこと
3.VPNを利用した接続方法
VPNを使用接続について
使用するWinDowsPC,Mac,iPhone,AndroidでVPN接続を行います。
(Windows,Mac,iPhone,Androidの各VPN接続を参照のこと)
WindowsPC,Macの場合は、http://192.168.***.***/をブラウザのURLにタイプします。
(SmartRemネットワーク設定のIPアドレスです。)
iPhone,Androidの場合は、青いアイコンをタップします。
※ iPhone,Androidから接続する場合は、必ずWiFiを切って下さい。
SmartRemへの接続が終了したらVPN接続も切断して下さい。 

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